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第19話「涸れ井戸」

父・治平(じへい)の変わり果てた姿に、涙を流す小梅。悲しむ彼女の傍らで、雪哉は言いようのない違和感を覚える。吊られた遺体にくくりつけられた治平の文には、中央山の古井戸に潜む“何か”について書かれていた。その正体を確かめるため、雪哉は若宮とともに井戸へ向かうが……。その翌日。北領の郷吏から、仙人蓋(せんにんがい)を売り歩く女の目撃情報が届く。